今回はご覧のとおり、MAX渡辺版アムロΖッス。当初はグリーンダイバーズ版の予定でしたが、GDはそのうち誌上通販とかで出そうだよなぁ…と小心者の自分はスプリッター迷彩をチャレンジすることとあいなりました。…そしてc:customを拝見し、見事やっつけられる結果となりましたのでくれぐれも「比較しないように!」お願いしますぅ。

 ということで今日は連載第1回目?、英ース的Vカラーレポートです。

 さて、スマイリーさんご推奨のVカラー、やっとこさ試してみました。
 その前に、かなり強い溶剤のようでしたので、まずはあらかじめに元の塗装されている部分の塗膜をVカラーシンナーで落としてみたのですが、Vカラーシンナー自体が予想よりかなり強力でした。綿棒に染み込ませてフキフキしていたのですが、強くこすりすぎると塗膜どころかモールドまで落ちちゃいます。つまり塩ビまで溶かしちゃいますなコレは。試しに直接塩ビの上に塗ってみると、塩ビに染み込むのか表面が少し浮き上がります。少しヌルっとした感じです。で、ふき取るとその部分が擦り減ると…。なのでVカラーシンナーで塗膜を落とす場合はモールドやエッジが擦り減らないように注意が必要かと感じました。逆にコレを利用して、パーティングラインを消すことも可能かなとも思いますね。あと、こういった特性が塩ビに対するVカラーの塗膜の強力さに表れているのかも?
 では塗装です。隠蔽力が強いらしいというのと、塗膜の強さを最大限に生かす為、直塗りです。ただし、やはりいくら強力とはいえ、塗装面に油分が残っていたりテープの糊等が残ったまま塗装すると、簡単に剥がれてしまうようです。そして塩ビには強力に食い付きますが、それ以外のパテや瞬着には色は乗りますが塗膜の強度はMrカラーとあんまり変わらない気がします。塩ビ以外に塗る場合は塗装面を600番〜800番くらいのヤスリで、あらかじめ食い付きが良くなるようにナラしておくのも良いかもしれません。ちなみに関節部(POM)にも全く食い付きませんので、マスキングをしなくても乾燥後に爪等で削ってやれば簡単に剥がすことができます。
 実際の塗装は、細かい所以外はGSIクレオスのプロMk−Tで行ってみました。時価2500円位ですか?。この辺がまずチープですな自分。缶スプレーを何本も買うより安いというのもありますし。そんなこんなでコレの性能を最大限に生かす為…ベタ塗りです。グラデーションなんてムリムリぃって言い訳。
 それでVカラーを同シンナーで薄めて使用する訳ですが、とりあえずMrカラーのつもりで3倍位に薄めて使用してみましたが、薄めすぎたようです。前述の塩ビを溶かす特性が出てしまい、エッジ出しやパーティングラインの処理で使用した瞬着の部分と塩ビの境目で表面がデコボコになってしまいました。塩ビ部分がデコ、瞬着部分がボコですね。この辺は、濃度を調整(2倍〜2.5倍位が丁度良いみたいです)しなおしたカラーを厚塗りし、完全乾燥後にペーパーがけして均一にした後、軽く再塗装してリカバリーしました。乾燥は15分〜20分で手にとっても大丈夫なくらい乾燥しますが、1日〜2日かけて完全乾燥させないと、途中でヤスリがけしようものならベロベロに塗膜が剥けてしまうようなので、ガシガシ遊ぶ派でも乾燥はキッチリと待ちましょう。
 細部の塗りは筆で塗りましたが、Mrカラーでも難しいですがさらに難しいかも…。リターダーやシンナーで濃度を調整してもムラになるものはなる!と。この辺はやはり経験ですかねぇ。ちなみにここでも溶剤が強力すぎるのか、筆の毛先がいつもより抜けやすいようです。
 以上、Mrカラーより溶剤が強い為に多少気を使いますが、塗ってる感覚としてエアブラシを使ってるかぎりではそんなに変わらないというのが感想です。乾燥後の塗膜の強力さを思えばやはり積極的に使用したいですね。下地色やメインカラーをVカラーで塗装して、クラデや細かい塗装はMrカラーにして、ミスったらMrカラーのみ塗膜を落とすってことも可能でしょうし。

2回目ッス!今回のテーマは『英ース的、ハッタリ!?マーキング講座』です。
 無いものは無い!でも欲しい物は欲しい!ならある物でなんとかするっ!っていつものパターン…。「皆ー!アルプスプリンターは持ってるかーい!?」「うーん!持ってるYOー!!」って方はこれでお終い…。でもオイラは持ってません。でも自作マーキングとかやってみたい!インクジェットプリンターじゃダメ?ダメ?
 で、何か無いかと考えるー。「ラベルシール?」「おっ!タトゥーシール?イケるか?…あー、でもそういやインクジェットじゃ白が発色出来んよな〜。他になんか無いかなー。」「フィルムラベル?耐水性で強粘着ってのがあんのかー。強度的にイイかも…。でもやはり白発色が…。あーでも(白)ラベルってのがあるなー。」…『キラリーん(ぬータイプ音)!!』「み、見えるぞ、私にもテキが見える!」で思いついたのがSDとかに付いてくるホイルシ−ル。
 つまり、マーキング部がホワイト系で余白が透明ってのが理想的なんですけど、それが無理なら余白をマーキングを貼る本体色で発色させりゃ理屈は一緒なんじゃないかと思った訳です。

 では実際の手法としてはどうするかってぇと、あくまで今回の手法としては、
@画像のフォト光沢フィルム(白)のような物を用意します。
A次に皆さんは勿論デジカメは持ってらっしゃると思いますが、デジカメでマーキングを貼る予定の作品をあらかじめ、数パターン撮影しておく。
B撮影した物をPCに取り込み、マーキングを貼る位置のカラーをペイントソフト(自分のはウインドウズに付いてるペイントそのまま…)に抽出し、それを余白部分(下地色)としてその上に別に用意したマーキングデータを載せチョイチョイと編集。
Cあとは試し印刷をして、サイズと下地色の色彩を調整(この為に数パターン撮影して実際に1番なじむ色彩を探す訳です)して『ガンダムシールっぽい物』の完成〜!です。

※注意点
@当然、余白部分は透明ではありませんので完璧(100%)に本体色に揃えることは出来ません。ただ余白は余程カットがヘタでもないかぎり、コンマ数ミリ〜ミリ単位でしょうし、本体色をデジカメ撮影で取り込んで発色させる訳ですからかなり馴染むハズです。個人的には許容範囲内でした。
Aプリンターのインクの種類にもよるでしょうが、もしかすると仕上げのクリアーコートの種類によってはインクがにじむかもしれません。自分のは水性トップコート使用で問題ありませんでしたが、耐水性フィルムを念のために使用したのはこの為です。
Bグラデーションがキツめの塗装の場合は、マーキング用の下地色をベタにすると余白面が大きい場合は気になるかもしれません。その場合はマーキングを貼る部分そのものを、そのグラーデーションのまま下地とすれば解決するかも。ただし、ピッタリと合わせる必要があり面倒でしょうが…。ちなみに自分のも直線が主体とはいえ迷彩柄でしたので分割線くらいは合わせましたが。
C今回はフィルムシールを使用したので、通常のデカールに比べ厚みがやはりありました。自分が使用したのは厚さが0.152mmでしたが本物?のガンダムシール(テトロンシール)に比べ幾分厚いです。フィルム自体が白ですので、切り口がもちろん白になる訳で…。カットを工夫(面に対して垂直にではなく、裏面側に入り込む…逆エッジ?になるよにカット)すると目立たなく(隠す)することもできますが、出来ればあらかじめもうちょっと薄いのを使用したいですね。他にはタトゥーシールとか透明無地デカール(ありますよね?)に白で(Vカラー?ラッカー?アクリル?エナメル?ウレタン?何が良いかは分かりませんが…)コーティングして代用するとかもイイかも。

※利点
@アルプスプリンターが無くてもナントカ形にはなる。
Aアルプスプリンターだと白系がシマシマ?ツラツラ?のデカールになってる場合があるようですか、それがない。
Bシールで作ると剥がれにくい。
かなぁ?

 とりあえず、第2弾としてこんなことをチャレンジしてみました。なんか○藤家の食卓の裏ワザちっくなもんですが、いかがでしたでしょうか?…もうねむいんで、誤字脱字乱文ぎみだったりしてもご勘弁を〜。補足、訂正等あれば、また後日。

 そうそう、実は作例シールの余白(下地)色(ブルー系ね)はデジカメで撮影したカラーを使用せず、試しにペイントのパレット?色をそのまんま使用して作成したものを、さらにそのまんま貼っちゃっているのもナイショだぁ〜。


 英ース式へっぽこガンダムシール、楽しんで頂けましたでしょうか?「ケッ!ガンプラ組むのにホイルシール?そんなヌルイもんはつかわねーよ。」ってタイプの方には全くお薦めできない代物ですが、インクジェットプリンターしか無くどうしようもない方には一考の価値はあるのかなと言うことで…。

>ミツタケさん
 断面は注意点Cでも書いてますが、もちろん白く見えます。その辺を覚悟して貼ってみたのですが、所々で断面の白が表面に出ていない所があるのに気が付きまして、カットの仕方で断面が隠れることを発見しました。

↓このようにナイフの刃をシール面に対して垂直に当てるのではなく、

     │ ←刃

──────── ←シール
マーク側⇔余白側

↓このように斜めにカットすると、

     / ←刃

──────── ←シール
マーク側⇔余白側

断面に斜めの角度がついて白い部分がマークの下側にくるので、表面には現れなくなるようです。
 根本的にはやはり、もっと薄い物を使用する方が良いんでしょうけど…。それで、タトゥーシールや無地デカールの表面をエアブラシ等で薄く白をコーティングして、その上に印刷したらどうなるかなーと思ってるんですが。

えー、第3回目ッス。3回目とするまでもない内容ですがね…^^; テーマは『お手軽にGFF風の仕上げ(スミ入れ)をしてみよう!』かな?

 昨年ほどから世を席巻?しているコピックモデラーですが、やはりイナカもんにはチト入手し辛い。で、先月出ましたガンダムマーカーの新作…まんまパクリですか?あー、でも色が結構揃ってるのね、お手軽そうだし試してみますか〜。

 今回使用したのは連邦(ガンダム?)用。色はグレー系用の普通のグレー、ホワイト系用のブルー(パープル?)グレー、ブルー系用のブルー、レッド系用のレッド、イエロー系用のオレンジ、それとブレンディング用のペンと5色+1がセットになってます。(ぼかし風味にする為の太めのペン先以外にスミ入れ用に細身のペン先も付いていて、より小さいガンコレとかにも使えそうですね。)
 で、スミ入れですが、GFFなんかも↑とそのまんま同じ色使いでスミ入れが施されてますんで、似たようになるかなーと思いましたが、ツヤ消しトップコート後、細い方のペン先でチョイチョイとなぞっていきますと見事製品版のGFFのスミ入れのようになりました。あとはお好みで、ブレンディング用のペンで余分なスミ入れをふき取って細くしたり、ぼかして陰影を付けたりするんですが、グラデーション塗装が厳しい自分にはなかなか楽しかったです。
 効果のほどは画像を見て判断していただければと。

 以上、全3回に亘ってお届けいたしましたが、MIAのお手軽さを残したままでそれなりに見栄えがするものが出来たので、しばらくこれで遊んでようと思います。

 本体の方は、パーティングライン、ゲート跡、ヒケ処理と、部分的にエッジ出し、C面追加。後は顔とヘルメットを1度切り離して好みの顔に成型しただけで改造らしいことはなんもしてないですが、元の出来が良いですからね、これでも充分満足ですよと負け惜しみ^^;

 そんでは。

 製作方法とかいうレベルでもないかもしれませんが、いやホントにヘルメットからフェイスパーツを切り離して、デザインナイフでサクサクと成型しただけなんすよ^^;
 Ζに限らずガンダムタイプのMIAは、ヘルメットとフェイスパーツが一体成型なのでどうしてもアゴのラインがダルかったり、縦に間延びして馬面になりやすい傾向があるんですよね。なのでポイントとしては、

@ アゴの全体のラインをシャープに削り込む。
A 元々からヘルメットが上下で分割できるものは1度バラし、ツインアイとヘルメットのヒサシの距離ができるだけ詰まるように成型して、目つきを悪くしてやる(精悍さを与える)。
B Aでヘルメットがバラせないタイプの物は、フェイスパーツとヘルメットを切り離して以下同。(他に別パーツ感が増すというメリットもあり)
C さらにフェイスパーツがヘルメットより前に飛び出していて違和感があった場合は、ヘルメットの中にフェイスパーツが埋まりぎみになるようにする。
D あとは、もし気になったらアゴの出っ張り(普通のガンダムなら赤の部分に相当する)の大きさや位置、角度も変えると口元?に締まりが与えられる。
E 最後に、フェイスパーツをヘルメットに戻すと前に角度を色々変えてみると、表情が結構変わるのでよく検討してから接着すること。

 でも、あくまで好みなので、かならずしも正解は無いのでお好みでやって下さい。ちなみに自分はΖならHGUCの顔が好みすね。

>画像
 真ん中が今回の加工済みアムロΖ、右が比較用の素のΖ、左が加工済みリガズィです。分かりますでしょうか^^;