V−MAX術(スマイリー) |
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さて、今回の教材は一般兵用高機動型ザクです。
先日、日本橋で安いシンマツナガザクが手に入ったのでそれと余り物のザク、シャアザクのパーツを使って作ってみる事にしました。
まず、アクを取る、基、間接部品を取り易くする為と表面の油分を取る為に熱湯に浸します。
ここでの注意はお味噌汁と同じく煮立たさない事!煮立たすとパーツが歪む事があります。プラやキャストに較べるとまだましですけど。熱湯を沸かしてから浸して冷めたらまた同じ事をする。。。これです。面倒がらずに一度お湯から上げましょうね。
間接パーツを取る時はパーツを暖めて充分柔らかくなってから。優しく扱ってあげて下さい。
また、ハンダやドライヤーで柔らかくすると乾かす手間が省けます。油分を飛ばさなくても大丈夫ですから、面倒な方はこっちの方がいいかも。
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部品はこういうトレイに入れて紛失防止です。いい加減に扱うと知らぬ間に大切なパーツはどこへやら。。。なくなってから大切さが判る。これは改造も彼女も同じですよね。
ま、それはともかく、次の行程に進む前に充分乾かして下さい。このパーツが柔らかい間に動力パイプなど、塗装の邪魔になりそうなものをカッターで切り離しておいて下さい。
で、乾いたのがこの画像(紛らわしくてすいませんね)。アロンαの剥がし液(ジェル)で元々の塗装をふき取りました。
ここで痛恨の失敗!バックパックの塗装を取る際に拭きすぎて表面が凸凹になってしまいました。やっぱり剥がし液も強力な溶剤ですね。でも、よく考えたら、マツナガザクのバックパックは量産型ザクと同じ灰色系統だから、元のバックパックにシャドウ吹きすりゃよかったなぁと。。。おいらのバカバカ!
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下地としてVカラーのつや消し黒をエアブラシで吹きました。私は竹ひごにマスキングテープを巻いて太らせ間接で固定させた上、発泡スチロール台で乾かすようにしています。
逆ピンセット(手を離せば挟む方式)もとても便利です。お金に余裕があればどうぞ。
まんべんなく塗らないといけませんが、あまり厚塗りにならないように気を付けないといけません。エッジがだるくなりますので。
ツヤ消し黒についてはちょっと色がエグめになるので、ちょっと白を混ぜてグレーにした方が良い感じになります。一番良いのは、上塗りしようとする色と同系かつかなり濃いめが良いのですが、面倒だと思いますので・・・
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題して「蜘蛛の巣地獄」
この地獄に陥ったら立ち直り利かないっすよ。特に良い感じに塗れたな。って思った時にエアブラシから蜘蛛の巣が出た時にゃ。。。「サイアク」です。
Vカラーは元々揮発が早いのでエアブラシのように細かい粒子をノズルから放出すると空気に触れた途端に乾いてさながら蜘蛛の巣の様な状態になってしまいます。
これはカラーの希釈が甘く、濃いとこういう現象になります。 Vカラーの薄める目安は希釈したVカラーを1滴、新聞紙に垂らして牛乳っぽい感じに「じわ〜」と滲む位ですね。出来ればもっと薄くても良いと思います。色では白の場合にこういう現象が多いみたいです。
また、この現象で恐ろしいのは、細かい蜘蛛の巣が空気中に散乱する事です。つまり塗装済みの部品にくっついたりする訳です。恐るべしは空気感染なのですう!
塗装面に付く前に蜘蛛の巣状態になっているので元々の塗装面が乾いた状態であれば蜘蛛の巣のように丸めて取ることが出来る可能性があります。。。が、塗装面が下地か何かで半乾き状態だと、もうそれはそれは哀しい状態になります。哀・戦士。
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MAX塗りを説明出来る程、大した腕ではないのとやっぱり人様の考案した技術なので問題があると思い最初だけ。最初はビビリながらもパーツの真ん中から端に向かって吹いていきます。感覚としては比較的真ん中は濃く、周辺部は薄くですね。ここら辺は「MAX渡辺&大越友恵のガンプラ大好き!(Hobby Japan mook)(この本は素晴らしいです)」辺りのプラモHow To本を買うと詳細に載ってますね。
ここで注意はVカラーの濃度です。最初に吹いた時に粒子が粗いと思ったら迷わず薄め液を足して下さい。
いきなりパーツに吹き出すのではなく要らなくなったジャンクパーツを用意しておき、吹く際の調整用に使うと失敗が少ないです。かと言って黒立ち上げのMAX塗りは失敗が少ない塗装方法なので神経質にならなくても大丈夫です。勿論、極めようと思うと神経質にならないと駄目なんでしょうけど。だから私のV−MAXはモドキなのです。。。
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塗りは黒立ち上げのV−MAX塗りです。ただ、ライトグリーン部がペパーミントグリーンっぽくなり安っぽい感じがしたので、上からグレーを軽くシャドゥ吹きして若干汚し塗装っぽくしました。
シャドゥ吹きはMAX塗りとは逆にエッジ部を中心に塗る方法です。気を抜くとまだらになるのでまんべんなく吹くのは結構大変でした。
MIA塗装をそのまま使えるという点では便利ですが、失敗して黒くなりすぎると結局、塗り直さなくてはならないという。。。こんな失敗をしない秘訣は「シャドゥはあっさり」ですね。
それとスミ入れはコピックのブラウンを使いました。何となく1stザクのイメージになりましたが、スミ入れが強すぎてMAX塗りのインパクトがなくなったような。。。意味ナイジャン。。。
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ブレンダーってコピック塗料を落とした後、ティッシュで筆先に付いた塗料をふき取れるんですね。。。知りませんでした。。。知らない方、おられます?これで落とした塗料を塗装面に伸ばしたりふき取ったりという事が出来るんですね〜。凄い凄い!
このティッシュが汚れているのはあくまでコピックによるものです。他のものによってでは断じてありません。断じて。。。
最近は同様の使用が出来るリアルタッチマーカーを使っています。こちらは水性なので失敗した時のリカバリーがしやすい気がします。
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今回、トップコートは吹いてません。塗膜が強固ですから、塗膜保護の意味でのトップコートの必要がないというか。
という訳でもう止めるといった半光沢仕上げです。なかなか良い感じ。
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バックパックは元々の塗装にグレーでシャドゥ吹きをしました。
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Vカラー塗装を有効にするのは出来るだけ塩ビの下地を出す事なんですよね。Vカラー、塩ビの喰い付きは良いんですが、特に元々のMIA塗装には非常に喰い付きが悪いです。エアブラシ吹きだとマスキングテープで簡単に取れます。
で、元々のMIA塗装を落とす方法を溶剤ですが、塩ビに溶剤をしつこく塗ると溶けます。
元々のMIA塗装を落とすのはホームセンター等に普通に売ってる「瞬間接着剤落とし」が有効です。これでこすると元々のMIA塗装は落ちます。ただ、これも強い溶剤だと思うので気をつけなければいけない事は変わりないでしょう。
でも、Vカラー溶剤よりは綺麗に落ちますね。
しかし、私の使っている瞬接落としはゼリー状なので画像のとおりスミ入れ部分は落としにくいです。まぁ、スミ入れ部は塗料が剥がれにくい部分ですので気にしなくても良いですよね。
今回アレックスのシールドで試してみました。表面まで綺麗に映り込んでいないのですが、表面は荒れていません。
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また、Vカラー吹きの場合、希釈濃度は牛乳くらいといったら分かり易いでしょうか?結構薄くしないと特に白等は前述の蜘蛛の巣現象が出てしまいます。
エアブラシの場合、すぐ乾くので溶剤による侵食は気にしないで大丈夫だと思います。
それと、Vカラーを下地に使った場合、Mrカラーを上から吹いても塗膜は強固なままです。調色の手間を考えたら、下地はVカラー、グラデはMrカラーというのが現実的かも。
それとVカラー筆塗りについて。筆塗りの時はリターダーを混ぜないとムラが出易いので苦しいですね。ただ、リターダーは光沢仕上げになるのでトップコートは必須でしょう。
トップコートはあくまで「かる〜く吹く」のが基本です。やりすぎると白濁しちゃいます。何事もやりすぎは禁物。 |
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補足の補足です。エアブラシについて何を買おうかとお悩みの方に。。。Vカラーは粘度が高い塗料ですので、あまり細いのは向いていないと思います。ノズル口径は0.3mmが使いやすいかな?と。
私は主に広範囲に塗るのは0.5mm、細吹きは0.2mmを使い分けています。0.3mmが一番使い易いと言ってるのに説得力ないのですが。
1本のみの場合は0.3mmで充分という意味でして。実際、凄腕の方は0.3mmをお使いのようです。
超細吹きですが、エアテックのエボリューション0.15mmの超細吹きを買って試しましたが私の腕では使いこなせませんでした。
(参考)スマイリーの使用エアブラシ
クレオスプロコンLWA0.5mm。クレオスプロコンFWA0.2mmプラチナ。
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