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今回の作例は結構濃いですぞ!
まず、新機軸としまして前回のプロトジムで試験的に使用した「100円ショップ塩ビ下敷き」を大々的に使用するというのを念頭に置いて制作しています。この塩ビ下敷きは厚め(ピンク色)のものと、薄め(透明)を使用しています。大阪では厚めの塩ビ下敷きがダイソーからほぼ無くなっていますので、これはちょっと値段が張りますが、文房具店等で売っている軟質デスクマットでも充分代用がきくと思います。
塩ビ板の利点は色々とありますが・・・
@透明の為、型取りが楽
A表面処理の手間が省ける
Bエッジが出る
CMIA素体と瞬間接着剤で完全に一体化するので頑丈である
というのががありますね。この4点は非常に魅力的です。
では始めます。
○お●こ、基、おでこ(久々ですんまへん)・・・逆五角形を塩ビ板を張りアルテコで形を整えメリハリを効かせました。
○肩・・・下記作例で説明
○下腕・・・パテ盛りし、シールドジョイントと共にクゥエル風にしています。
○コクピットハッチ・・・切り出した際に出来た凸凹をなくすべく、塩ビ板を張りました(全く見えませんけど、フラットになりました)。
○腰アーマー・・・切り出しとパテ盛りでクゥエル風に。
○つま先・・・パテ盛り整形
○コクピット周りなんですが、塩ビは瞬間接着剤でキレイにくっつきますから、彫り込むよりも、思い切って一度こうして切り離して不必要な部分を取り除く方がキレイに出来ると思います。
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肩パーツはジムカスタムのモノを使用したのですが、ちょっと形状が違うので似るように塩ビのジャンクをしようして成型しました。色の違うところが成型した部分です。
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上の肩パーツではちょっと貧弱な感じがした(AOZ風のゴツいデザインにしたかった)のと、表面処理を省く為に塩ビ板を張り付ける方式を採りました。
で、これは型取り風景。パーツの上に塩ビ板を置き、上からペンで型を取ります。楽ちん。
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複製と呼んでいいかどうか判りませんが、こうしてパーツを重ねる事で部品のコピーが簡単です。
また、塩ビ板同士はくっつく性質があるのでカッターで切り出す際も固定出来て、これまた楽です。
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こんな感じに出来ます。
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エアインテークは塩ビ板を肩関節の上に載せるような形で製作したのですが、干渉しないようにここまで削りました。あまりに削りすぎると折れてしまいそうなので、ほどほどで留めておくのが良いでしょう。過ぎたるは及ばざるが如し。
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エアインテークは塩ビ板を使いました。ピンク色を下層、透明を上層にした二重構造です。
瞬間接着で固定しましたが、もう外れません。よく言えば強固、悪く言えば失敗は許されない。
まぁ、瞬間接着剤も硬化が遅いタイプならまだましかと。注意一秒けが一生。急がば回れ。私は急いで何度も作り直しました。トホホ。
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こんな感じです。膝がただ入れただけというのがバレましたね。ここを移植するのが面倒くさい。太股も旧式のクゥエル風にアレンジするつもりです。どこまで出来ますやら。
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バーザムと言い、肩が大きなのが好きなんでしょうね。ちょっとボリュームありすぎかも。まぁ、旧式ですから、プロペラントを入れるスペースも必要だっただろうし、とか色々言い訳。
塩ビ板を貼った際はアルテコでサイドの面出しは必須ですね。でも、塩ビ板でエッジが出ているので簡単です。簡単簡単言ってますけど。
次は上半身の詳細なディテールの完成度を上げて、下半身の改造に取りかかろうと思います。膝下や膝ブロックも塩ビ板でボリュームアップする予定です。
塩ビ板の更なる活用方法もあみ出しておりますのでこうご期待!
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さて、前回から進んで膝関節を固定しました。詳細は明日アップする予定です(パテが乾いてないので内部が撮影出来ないので)。
マーク2のジョイントを使ってるんですが、出来るだけムーバブルフレームじゃなく見せたいので苦心しましたが、結構バランスは良い感じかなぁ?なんて。
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下腕については肘がパテ盛りでしか表現出来ず、面倒だったので側面もパテにしたという訳です。
つま先は、私の技術では無理です。あくまで平面及び平面に近い二次曲面にしか貼れないんです。まぁ、パテで芯を作って上から塩ビ板を貼るという方法もありますが、それだと面倒なので。
同じ理由で膝、向こう脛もパテ盛りにしました。塩ビ工法にすると膝パーツを「上」「中」「下(ジムカスタムでバーニアがあった部分)」、そして「向こう脛パーツ」と4つに分け、更に膝下パーツは膝アーマー入れる為に更に分割しなければいけないという超難解な作業になるので、ここはパテ盛りにしちゃいました。適材適所って事でご了承下さい。
パテ盛りはパテ硬化開始後30分〜1時間くらいでやや硬くなった辺りでやや切削しました。ある程度削っておかないと完全硬化後のヤスリがけが面倒ですので。
スネアーマーは塩ビパーツで充分ボリュームアップ出来ました。
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塩ビ板を使う利点ですが、こういう事もあります。
それは画像の通り、パーツ分割してスジ彫り表現が出来るという事です。あんまり複雑なモノは出来ませんが、結構使える技と思います。
ちなみにこれは胸パーツにする予定でしたが、ぶ厚過ぎて没にしちゃいました。。。透明塩ビ板で複製するつもりです。透明だと見難いのでこちらでアップです。
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太股はMK−2そのままではなく、ムーバブル以前の間接という表現に拘りましたので、敢えて股関節の横回転軸を殺しました。そしてパテ盛り。
太股は平面ですので、パテ盛りではなく、塩ビ板を使用しました。ここで上に書いてるパーツ分割してスジ彫り表現の技法をやってみました。
※この写真は塩ビ板2枚重ねなんですけど、ぶ厚過ぎたので1枚剥がしてます。剥がすのが至難の業でした。
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膝関節を埋め込む為に、ここまで削りました。リューターで削り、パテを埋め、その上に切り取ったマーク2の膝間接受けを埋め込んで固定しました。
パテで隙間を埋めたせいでしっかりとした間接になりました。改造って間接が脆くなりがちですが、ようやくそうならなくなりました。技術が理想に追いついたんでしょうか。僕の改造技術かバンダイさんの製品技術か判りませんけど。
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足の形はこれでいこうと思います。
膝アーマーは色の通り、塩ビ板を重ねて作製しました。便利だなぁ。
胸のパネル表現なども頑張ってみました。。。が、サイドの処理が出来ていないのでちょっと雑に見えちゃいますね。もう少しマシにはなると思います。
もう少しマシになると言えば、肩。これももう少しマシにします。
後は下腕部、太股前部に塩ビ板を張ってパネル表現するのと、スネにシリンダーをつける事と肩バーニアつける事と。。。表面処理。。。やる事いっぱいありますねえ。
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パネル表現はこっちの方が判りやすいかも。
パネル表現はMIA塩ビ地と塩ビ板との接着面が凸凹になっているので上から見ると汚く見えますが、色を塗ればフラットになる筈です。ただ、サイドの処理はしないといけませんね。
それと膝の凸凹表現は久々にメンタムを使った型取り方法で加工しました。
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ず〜っと前にも紹介したかも知れませんが、一応。
メンタムによる型取り凸凹表現の応用です。
@パテ盛りで整形をしたパーツの凹を取りたい位置を大きめに掘る。
A掘った穴にパテを埋めて、表面にメンタム(メンタームでも可)を塗る。
B凹の形を塩ビ板で切り出す。
CBをAに押しつける。
D乾かす(1昼夜放置)。
E塩ビ板を取り出し、表面処理をする。
時間はかかりますが、リューターで不確実な彫り(スネセンサーはリューター彫り)をして失敗するのなら、一度試すのもありかと。
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一応、本体の造形は完成です。
後はシールドジョイントとスペシャルパーツのみ。。。スペシャルパーツって、手持ち武器を見れば判りますよね。パーツ取りにプラモ買ったんですけど、結構サイズが違うんですよね。困ったよ〜ん。
ちなみにヘイズル改まではやりません。というか出来ません。バックパックの大きさがあまりにも違い、諦めました。。。
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こっちの方が判りやすいですかね。
肩アーマーの面修正、バーニア造形(パテ自作)、下腕造形+スジ彫り、パーツのパネルライン横の処理、ふくらはぎバーニア(オラ設定、見えませんが)の増設くらいですかね。前からの変更点は。
太股前部はパネルライン処理しようと塩ビ板を貼り付けようとしたんですけど、いくら薄型でも、やっぱり厚くなります。で、今の感じが一番良いと思って、アルテコでMK2のスジを消すという処理だけにしました。手抜きじゃありません。メリハリですよ、メリハリ。
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例は画面の説明の通りなんですが、今回、下腕頑張りました。「MK2のまま行っちゃおうか、筋彫りの角度で誤魔化しちゃおうか」なんて考えましたが、どうもクゥエルっぽくならないんです。で、本気モードで腕を赤線部分でエイヤと切り落としました。
で、パテを角度を調節するように盛って腕を再接続。後はこちょこちょと(緑・青線部分)アルテコで角度調節をしたりました。お陰でプラモのクゥエル(というよりヘイズルカスタムですが)の下腕部に近くなりました。
当初の予定とは大きく外れ、プラモのパーツは殆ど使えませんでしたが、こういうところで活きているんだなぁと。大人って良いなぁ。
そして肩バーニアはメンタムを使いました。上の作例の通りですね。綺麗に出来たと思います(自画自賛)。
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ふくらはぎバーニア、オラ設定で増設です。ジムカスタムでもここに増設しました。
実は、MK2の間接を埋め込む為に足を掘ったんですが、その時にバーニアをつけた部分で突き抜けちゃったんです。で、ジムカスでもやったのでここにつけても不自然じゃないよなってつけちゃいました。このディテールアップパーツは普段あんまり使わないんですけど、今回はドンピシャ。良い感じになりました。
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作りました。でも、あれですね。これだけで強そうに見えますよね。ガンダムヘッドってやっぱり反則なんだなぁと思いました。このまま(ジム顔に戻さなくて)で良いかなぁなんて思っちゃいますもの。
でも、これはスペシャルパーツ。勿体ないなぁ。胴体2個作っちゃおうか。。。嘘です。
それと、シールドを横に付けるパーツも作製。これはいつものパテ盛りにジョイントパーツを埋め込む方法ですね。
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ヘイズルヘッド。結構楽でした。
トサカパーツはヘイズル改からの流用。ブレードアンテナはMK−2ヘッドから一旦切り離した後、トサカパーツに付けられるように五角形部を整えてトサカパーツに接着。
MK−2ヘッドのトサカパーツを綺麗に取り去った後、隙間をなくすようにパテを間に挟み、ヘイズルトサカをくっつけます。はみ出たパテはデザインナイフで綺麗に取り去ります。パテはちょっと硬くなってからの方が作業しやすいですね。
頬の横のインテークはチョイ硬くなったパテを盛って、デザインナイフでチョイチョイと整形してから、メンタムを塗りピンセットの先を押しつけてインテークを自作しました。結構細かいパーツでしたが、離型するのが容易だったので型くずれする事無く、結構簡単に出来ました。
それとマスクの部分ですが、MK−2の用に逆Vのモールドではなく、一文字のモールドにしたかったので、リューターで平らに削った後、アルテコを盛りつけました。硬化して溶きパテで凸凹を埋めてからモールドを彫ります。
荒い画像ですが、私の限界でした。
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スペシャルパーツはないと言いましたが、一応、AOZ仕様風味って事で、ハイザックのミサイルポッドをつけられるようにしました。ふんどし部にはまるようにジョイントを削るだけです。
塗装は、MK2やバーザムと同じっぽくするのに苦労しました。MK2と同じだと軽すぎるし。
今回、塗装で手を抜くところは抜きました。いつものようにフルV−MAXではないです。
下地色は胴体で使った色でモンスターブルーに黒を少々混ぜたものを使い、腕や足、頭など明るい青の部分はその上からバーザムで使ったカラーに黒を混ぜたものを吹きました。。。が、暗くなりすぎたので明度を上げたものを上から吹くという、「何してるんやろ?」って感じでした。
間接部のグレーは下地色に間接パーツに色を近づけた色を吹きました。
そして、胴体はどうせ黒っぽい色なのでベースカラーのみとし、クリアーブラックでシャドゥ吹きを施しました。
そしてちょっと色が軽くなったので、AOZっぽくするためにパープルを上から軽く吹いて馴染ませました。
今回はあまりしつこいグラデではなく、軽め軽めを心がけました。
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いつも背中で語るって言ってますけど。
でも、人間の本当の感情は横顔に出ると言われますよね。昔は横顔が寂しげでセクシーなんて言われたもんだなや(嘘)。
ま、それはともかく。
バーニア内部の色分けですが、小さいパーツはMIAの塗装そのまま使いました。肩などの自作パーツについては最初、赤を塗って、コピックの黒を上から塗り、ブレンダーで黒をふき取りながら、赤の部分を出しました。
リアルタッチマーカーは隠蔽力が弱いので、綺麗に塗れないので、こういう場合はコピックがお薦めです。初めての試みにしては結構上手くいきました。
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可動はここまで曲がります。腰アーマーが邪魔してあんまり曲がりませんが、まぁ、これくらいで良いかな?と。ムーバブルフレームではないので、動かないのがMK2との差別化というか。負け惜しみっぽく聞こえますけど、あんまり可動には情熱を感じないんですよ。勿論、動く改造されてる方は凄い!と思うんですが。私の技術では可動と頑丈さを両立させるのは無理かな?と。人間、無理をしないのが一番です。
膝アーマーの凹はAOZっぽくないのですが、今更やり直せないというか、こういうのも好きなので、ここはこれでいきました。
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